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生化学自動分析装置ビオリス30i
ビオリス30iは血液や尿をなどの体液成分を検体として、蛋白、脂質、酵素、電解質などを測定する装置です。卓上サイズで小型ですが、一般的な生化学項目だけではなく、免疫血清、凝固検査の一部の項目など幅広い分野の測定が可能です。
HbA1cの測定では自動前処理機能を搭載し、検査効率の向上に貢献します。
卓上小型でコンパクト │ 動線に配慮した装置構成 │ 充実した機能 │ 接 続 │ 万全のサポート体制 │ ビオリスシリーズの歴史 │ 導入事例│ 装置仕様
POINT
コンパクト・優れた操作性・充実した機能
快適で効率的な検査に加え、精度と操作性の向上を追求してきました。
約20年という長い歴史の中で、培った技術により、患者様の信頼と安心に繋がる装置を提案します。
01卓上小型でコンパクト
横80cm×奥行67cm(A3用紙 約4枚分)の設置面積であるため、事務机1台分のスペースに設置することができます。
操作用モニターは一体型ではないため、レイアウトは自由自在です。
02動線に配慮した装置構成
1光源ランプ
簡単に交換ができます。
2反応トレイ
直接加熱方式で反応セルを
60本架設します。
3反応セル洗浄機構
測定前と測定後に洗剤、洗浄水を用いて反応セルを洗浄し、残水を取り除きます。
4サンプルプローブ
検体の吸引時、洗浄時の
詰まり検知機能が搭載されています。
5ISEサンプル分注口
装置一体型で、省スペース設計です。
6ISEユニット
(*オプション)
生化学とは独立した機構であるため、処理能力が落ちることはありません。
7サンプルトレイ
一般検体の同時架設は30本までです。
採血管、血糖管、サンプルカップによる運用が可能です。
8試薬プローブ
第一試薬、第二試薬専用のプローブを使用し、コンタミネーションを回避します。
9試薬トレイ
試薬保冷機能によりトレイ内を一定の温度に保ちます。試薬トレイは測定項目数36項目または24項目の2種類です。
03充実した機能
処理能力
比色測定ユニットは270テスト/時、ISEを含む処理速度は450テスト/時、HbA1c単独測定における処理速度は90テスト/時です。電解質分析部を独立させることで、比色分析の処理能力の低下を防止します。
検体種別
血清、血漿、尿を検体として測定することができます。
同時測定項目数
同時測定項目は比色系36項目または24項目で、ご施設の検査項目数に合わせて選択いただくことができます。
サンプルプローブの詰まり検知機能
サンプルの吸引時、洗浄時には圧力の変化をモニタリングしています。フィブリン等の詰まりが検知されると自動洗浄を行います。詰まりを除去した後に次の検体がサンプリングされるため安心してお使いいただけます。
プローブ衝突検知機能
サンプルおよび試薬プローブは下降時の衝突検知機能を搭載しています。異物(試薬ボトルの蓋など)を検知した場合は下降を停止し、プローブの破損を防ぎます。
サンプルバーコード
試薬バーコードの機能
検体や試薬ボトルに添付されたバーコードの読込対応により、入力ミスや検体の取り違えを防ぎます。(*本機能はオプションです。)
プラスチック製の反応セル
反応セルは撹拌のために開発、改良を重ねてきました。撥水性が高いプラスチック製でセミディスポーサブルタイプです。
空気圧撹拌システム
特殊な形状の反応セルを用いることで空気圧での撹拌を可能にしました。撹拌子を使わないため、キャリーオーバーがなく、洗浄のための水の使用量が抑えられます。
また、洗浄水の持ち込みによる反応液の希釈が起こりません。コンタミネーション回避の洗浄による処理能力の低下を回避します。
HbA1c自動前処理機能の搭載
採血管底部からの血球吸引・溶血の工程を自動化しました。比色、電解質項目およびHbA1cを混在させた連続測定が可能です。
統一感のあるインターフェースとタッチパネルモニタ
画面左側に配置されたサイドメニューにより誰にでも簡単に操作ができます。タッチスクリーンパネル採用により、より直感的で、軽快な操作を可能にします。
各サイクルの反応情報をリアルタイムで確認できます。
各検体の受付時間・結果出力時間は一覧で確認できます。
自動立ち上げ・自動シャットダウン機能
曜日毎に、時間を設定することで、装置を自動的にスタートアップ、シャットダウンすることができます。また、自動立ち上げ後や自動シャットダウン前のメンテナンス動作が可能で、効率的な運用をサポートします。
機能自動希釈再検機能
希釈倍率、希釈液も設定に合わせ、自動で再検が行われるため手間がかかりません。
精度管理
精度管理の受付は事前に測定項目のセットを設定することにより、一度の依頼で測定を開始できます。また、当日のQC結果は一画面で確認できます。
もし測定結果が管理幅に入っていない場合は、外れた値の色が変わるため一目で分かるようになっています。
最小限の手間で日常の管理を行うことができます。
純水使用量
純水の使用量は最大で約3.8L/時であり、小型の純水製造装置で運用できます。また、環境が整わない場合も、タンクによる運用ができます。
音声案内
音声で測定準備の完了、サンプリング終了、測定終了、エラーをお知らせします。操作者が装置から離れていても、装置の状況を把握することができます。
04接続
検査結果の報告をよりスムーズに
電子カルテや臨床検査情報システム(LIS)に接続することで、測定結果を院内で共有することができます。検査結果の入力ミスを減らし、より検査の負担を軽減することにつながります。
*接続の詳細については当社営業までお問い合わせください。
05サポート体制
私たち東京貿易メディシスはお客様にとって信頼されるパートナーを目指しています。
弊社では、お客様からの技術・操作に関するご質問などさまざまなニーズに対応できるよう専門のスタッフが常にお客様をサポートする体制を整えています。
全国に配置されたサービスエンジニアは、一元管理された情報システムと定期的なトレーニングの実施により、常に高い技術レベルを持っております。安心してご使用機器のメンテナンスをお任せください。
保守契約
年間保守契約サービスは、ビオリス30iの性能を長期にわたって維持し、精密性、信頼性を確認するための保守点検サービスシステムです。熟練したサービスエンジニアが定期的にご施設を訪問し保守点検を行うことにより、不測のトラブルを最小限に抑えメンテナンスにかかる経費を軽減できます。
契約料金は契約年数によって異なりますので、詳細については弊社までお問合せください。
USER'S VOICE導入事例
弊社の製品をご導入いただいた
お客様の声をご紹介します。
ビオリスシリーズの歴史
1999年
- TMS-1024を発売開始
2001年
- ビオリス24i 販売開始
2003年
- CEマーキング認証の取得
- UL規格認証の取得
2005年
- ビオリスシリーズ世界累計販売台1,000台突破
2008年
- ビオリスシリーズ世界累計販売台3,000台突破
2009年
- ビオリス24iプレミアム、ビオリス12i 販売開始
2012年
- ビオリス50iスペリア、ビオリス15iネオ販売開始
- ビオリスシリーズ世界累計販売台数5,000台突破
2013年
- ISO13485認証取得(日野本社)
医療機器の品質マネジメントシステムに関する国際標準規格
2016年
- ビオリス30i、ビオリス50i 販売開始
2017年
- 米国食品医薬品局(FDA)の認証取得(ビオリス30i)
2020年
仕様
分析
方式 | ディスクリート方式シングルライン多項目自動分析 |
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測定項目数 | 36項目(24項目用トレイ使用時は24項目) + 電解質3項目(オプション) |
処理能力 | 270テスト/時 |
・電解質同時測定時最大450テスト/時 | |
・HbA1c単独測定時90テスト/時 | |
分析方法 | 比色法:エンド法、レート法 |
イオン選択電極法(直接法) | |
キャリブレーション方法 | 直線法(2 点リニア、多点リニア) |
ファクター法 | |
非直線法(ロジット・ログ、スプライン、イクスポネンシャル、ポリノミアル) | |
反応時間 | 約10分(第1反応:約5分+第2反応:約5分) |
サンプル
架設方式 | トレイ方式(ソフトウエアトレイ) |
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トレイ | 一般検体トレイ:検体用としてトレイを1~50セットまで設定可 |
キャリブレーショントレイ:キャリブレーション用としてトレイを1~6セットまで設定可 | |
精度管理検体トレイ:精度管理用としてトレイを1~3セットまで設定可 | |
架設数 | 一般検体用 1~30ポジション(外周のみ) |
キャリブレータ用 1~45ポジション | |
ブランク検体用 1~45ポジション | |
容器 | サンプルカップ、採血管(5、7、10 mL対応) |
種別 | 血清、血漿、血球、尿 |
分注量 | 2.0~25 μL(0.1 μLステップ) |
希釈可能倍率 | 0.5、6、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100倍 |
緊急割込 | 測定中、検体間に割込可能 |
試薬
ボトル架設数 | 36項目用 第1、第2試薬とも36ポジション |
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24項目用 第1、第2試薬とも24ポジション(オプション) | |
容器 | 36項目用 1試薬系40mLボトル、2試薬系25mL・13mLボトル |
24項目用 1試薬系60mLボトル、2試薬系40mL・20mLボトル(オプション) | |
分注量 | 第1試薬140~300 μL(1 μLステップ) |
第2試薬20~260 μL(1 μLステップ) |
撹拌
撹拌方式 | 空気圧混合撹拌方式 |
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反応
恒温方式 | ヒートブロックによる直接加熱方式 |
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反応槽温度 | 37±0.1℃ |
反応セル | プラスチック(光路長8 mm) |
最終反応液量 | 140~400 μL |
検出器
測光方式 | 反応セル直接測光後分光方式 |
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測定波長 | 13 波長固定 |
340、380、405、450、480、505、546、570、600、660、700、750、800 nm | |
検知器 | シリコンフォトダイオード |
波長精度 | ±1.5 nm |
測光範囲 | 吸光度0~2.5 |
光源ランプ | タングステンハロゲンランプ |
ユーザーインターフェース
演算機能 | 項目間演算、データ補正 |
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モニタ機能 | 反応過程モニタ、データレビュー、 ランモニタ |
精度管理 | ウエストガード精度管理、日差精度管理、カレント精度管理 |
寸法・質量など
外形寸法 | 800(W)× 670(D)× 555(H)mm(分析部のみ) |
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質量 | 約95 kg |
イオン交換水使用量 | 最大3.8 L/時 |
設置条件
電源電圧 | AC100V/115V/220V/230V ±10% |
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周波数 | 50/60Hz |
消費電力 | 600VA |
アース | D種、接地抵抗100Ω以下 |
周囲温度 | 15~30℃(測定中の温度変化は±2℃) |
周囲湿度 | 35~80%(ただし、結露のないこと) |
オプション
電解質測定ユニット |
小型純水製造装置 |
サンプルバーコードリーダー・試薬バーコードリーダー |
臨床検査システム(メディシスリンク) |
プリンタ |
製造販売届出番号:13B1X10252000001
一般的名称:移動式ディスクリート方式臨床化学自動分析装置
一般医療機器(特定保守管理医療機器該当)
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